ヨユメからの伝言(でんごん)    2004年3月19日

 

 

皆様(みなさま)、ごきげんよう。

 

前回(ぜんかい)、この(たび)もまた(おな)じように(わたし)のほうから夫々(それぞれ)質問(しつもん)をさせていただくということに()めましたが、今日(きょう)はそれはやめます。 (よろ)しいですか。

皆さん: はい。

ヨユメ: (あま)真剣(しんけん)なお(はなし)ばかりでもつまりませんよね。 今日は(すこ)趣向(しゅこう)()えて面白(おもしろ)いお話をしてさしあげたいと思います。

 

パファ、パケサーの心象(しんしょう)(わる)くしたくないのですが、通詞(つうじ)(V-さんに)はパファがやっていただけませんかね。

パファ: 二人(ふたり)でやりましょう。

ヨユメ: それはいい(かんが)えですね。

 

その(まえ)に、シャマナが先日(せんじつ)(わたし)にこのところ、ご精進(しょうじん)して(かよ)って()(くだ)さるこちら(V−さん)とこちら(E-さん)にお名前(なまえ)()()げて()しいと(たの)んだのですよ。 私のほうからお名前を差し上げてよろしいですか? 私が理解(りかい)できる言葉(ことば)のお名前を差し上げるということになるのですが、それで宜しいですか?

E-さん:  はい。

ヨユメ: それではそうですね。(少し()) それがよろしいでしょう! そしてこちらは? わかりました!()まりました。 それでは差し上げます。

あなた様(V-さん)のお名前はミストヨ、そしてあなた様(E―さん)はオロコイ、(なん)だと思われますか? ちょっとお(あそ)びをしてみましょう。 オロコイというのは何と思われますか? それではヒントを差し上げましょう。 (うみ)()動物(どうぶつ)です。

オロコイ: (さかな)ではなくてですか? 

ヨユメ: 魚は動物ですか?

トコロ: いるか!

ヨユメ: トコロは(かしこ)いです! 

皆さん: (笑い)

ヨユメ: いっぺんに()てました。 オロコイ、オロコイ、私の言葉ではオロコイと()びました。

そしてミストヨというのは?では、あなた様に(こた)えていただきましょう。 ヒントは七色(なないろ)(うつく)しいものです。 (なん)でしよう? 雨上(あめあ)がりに(そら)にかかる美しい。 わかりましたか?

ミストヨ: わかりません。(日本語(にほんご)で)

皆さん: (爆笑)

ミストヨ: わかりません。(日本語で)

ヨユメ: (にじ)というのですか。

皆さん: わぁ!

ヨユメ: これからはミストヨ、そしてオロコイと呼ばせていただきましょう。

 

今日はですね、趣向(しゅこう)()え、そうですね皆様が(よろ)こんで下さる面白(おもしろ)いお話しをいたしましょうかね。 

今、ここで皆様の(おお)くの(かた)日本人(にほんじん)として()きておられます。 ミストヨは(ちが)いますね。 それでシャマナは日本人なのにかの地−ミストヨの国のフィリピンですねーに行けばとても心地(ここち)()い。 それでいつもシャマナは多分何度(たぶんなんど)もかの地に転生(てんじょう)してきたからだと思っているのです。 でも、そうではないのです。 フィリピン人として生きたことはありましたが、それ(ゆえ)にその(ふか)(えん)があるわけではないのです。 そしてミストヨは日本を知らないにも(かかわ)らず日本にとっても(ちか)いものを(かん)じている。 不思議(ふしぎ)だとは思われませんか?

それではどうしてかと(もう)しましょう。 それはですね、ミストヨ、シャマナ、アナハラセ、この三人(さんにん)霊団(れいだん)(くわ)わっておられる先生(せんせい)共通(きょうつう)した方がおりましてね。 その先生の名はホセ リザール。 皆様は(だれ)も知らないでしょうが。

ミストヨ: Yes,national hero! No1hero!

ヨユメ: ホセ リザールはフィリピンの英雄(えいゆう)ですか、ヒーロですか?

ミストヨ: Yes.

ヨユメ: そんな(むかし)ではないのですが、ホセ リザールはシャマナと(おな)誕生日(たんじょうび)なのです。 皆様の時間(じかん)でいきますとシャマナは6月18日です。 しかし、ホセ リザールは6月19日()まれということになっているそうでございますが、私どもの世界(せかい)からではそれは同じ日だったのです。 どちらかが間違(まちが)っているのか、何が理由(りゆう)でそうなったのか、シャマナが生まれ時にホセ リザールはたまたま自分(じぶん)(おな)誕生日(たんじょうび)に生まれるこの者の霊団(れいだん)(くわ)わろうと加われたのです。 

皆様も私もホセ リザール先生のことは良く知りませんが、勿論(もちろん)ミストヨはご存知(ぞんじ)でしょうが、他の方は知らないでしょう。 しかし、あなたも-ミストヨも-知らない面白(おもしろ)(ばなし)をいたしますね、今日(きょう)は。 

 

(じつ)はですね、ホセ リザールが27(さい)の時日本に行ったのです。 (いっ)()月半(げつはん)日本に滞在(たいざい)しましてね、日本語を(なら)ったり、いろいろ。 しかし、エスパニアードー今のスペインですかねーの特使(とくし)として政府(せいふ)から(おく)られて日本に行ったわけです。 その時に武家(ぶけ)(むすめ)(せい)はちょっと(もう)()げられませんが、武家の娘のおせいという女性と恋仲(こいなか)におちいりました。 一ヶ月半でしたがそれは大変情熱的(たいへんじょうねつてき)(はげ)しい(こい)でした。 ミストヨはその話は知らないでしょう。 

ミストヨ:

ヨユメ: 恋物語(こいものがたり)を知っていたのですか

パファ: 少し知っていると言っています。

ミストヨ: すこし。

ヨユメ: あ、そうですか。

それで日本に(とど)まろうと思うほど真剣(しんけん)にそのおせいという女性のことを考えたのです。 

そしてシャマナの祖先(そせん)がおせいと(つな)がっています。 それ(ゆえ)、ホセ リザールは誕生日が一緒(いっしょ)だっただけでなく、自分(じぶん)(はげ)しく(こい)をした日本女性(にっぽんじょせい)(ゆかり)のあるシャマナの霊団(れいだん)につこうとしたわけです。 それで霊団の一人として入って、時々必要(ときどきひつよう)があればシャマナを(たす)け、時にはアナハラセもそしてミストヨにも(ちから)()しておられます。 

アナハラセ、ミストヨ、シャマナ(とも)に書くことが得意(とくい)ですね。 これはホセ リザール先生のお力添(ちからぞ)えがあるということでございますよ。 

ホセ リザールはフィリピノとして当然(とうぜん)フィリピンの方は考えていらっしゃいますが、半分(はんぶん)中国人(ちゅうごくじん)なのです。 母上が中国人で、父上がフィリピン人です。 当然フィリピンの言葉と中国語を不自由(ふじゆう)なく使(つか)われた。 のみならず5〜6か国語(こくご)流暢(りゅうちょう)にしゃべり、文章(ぶんしょう)()くのが15〜16か国語で書くことが出来(でき)ました。 ドイツ語、フランス語、スペイン語、そういう(さい)たけた人です。 それ故、シャマナがフィリピンの言葉とか中国語で話をした時は当然シャマナはそのどちらも話せる(よし)はありませんね。 ホセ リザール先生がお(たす)けされたのです。 

 

そういうふうに、ま、それを知ってどうなるかということですが、皆様(みなさま)守護霊(しゅごれい)さまのみならず、いろんな方が守護霊団に加わって下さっています。 そういう守護霊団に加わる先生(せんせい)はあなた様、どなたかお一人だけにつくわけではない。 そういうわけで守護霊団の先生が(おな)じだからという理由(りゆう)でなんとなく一緒(いっしょ)(あつ)まるということもあります。 

才能豊(さいのうゆた)かな方だったそうでしたが35(さい)ぐらいですか、(はかな)一生(いっしょう)()げられたのですね。 処刑(しょけい)されたのですね。 

パケサー: 処刑とは何?

ヨユメ: 処刑ですか? ちょっとお()ちください。  Execute。 

それ故、守護霊(しゅごれい)に、守護霊ではございませんでした、失礼(しつれい)いたしました。 霊団(れいだん)背後霊団(はいごれいだん)というのですか、ホセ リザール先生がこのグループにはついていらっしゃる。 だからこのグループのこの方(ミストヨ)それからとホホヴァレドゥとーかの地のー(えん)があるのはそういうところからでもあるのですよ。 先日(せんじつ)お話しましたよね、なぜか知らないのに、何もされていないのに(こわ)い人だとか、いやな人とかいろいろあるという話をしましたね。 これは過去生(かこぜい)ではないのですよ、今のお話は。

ミストヨに(うかが)いたいのですが、あなたご自身(じしん)のホセ リザール先生に(たい)する気持(きも)ちとか思いはどういうものをお持ちでございますか? どういう方だったと思われますか?

ミストヨ: He is a intelligent

ヨユメ: あの方の思想(しそう)とか(かんが)え方はいかが思われますか?

ミストヨ: He is not a catholic. He is another type、mason, like us。

ヨユメ: そうなのです。 そこなのです。 だからこのグループについてくださるのです。 あの時代(じだい)、あの(くに)でカトリック、キリスト教徒(きょうと)―もちろんキリス教徒として(そだ)ったのですよーそのような教育(きょういく)を受けられたのです。 しかしとっても知的(ちてき)な方で、スペイン、フランス、ドイツ、スイス、イタリアと医学博士(いがくはかせ)資格(しかく)()り、何でも出来るかたでした。 トータのように何でも出来る方でしたのよ。 芸術(げいじゅつ)もね、芸術家(げいじゅつか)でもあったのですよ。 (いろ)んなことを知った方でした。 そうして色々やってまして、(まな)んで知識(ちしき)をつけていきますとその教会(きょうかい)(おし)えはどうもおかしいと。そして彼はスペインの統治下(とうちか)におかれたそのフィリピンの一般(いっぱん)の人の生活(せいかつ)を何とかしたい。 そして、その、ちょうどこちらでは私どもインディアンがスペイン人から迫害(はくがい)()けたように、かの地でも同じようなことがね、お()かりになりますでしょう。 それをとっても批判(ひはん)しまして、それで権力(けんりょく)(そむ)危険(きけん)な人間ということで処刑される前にもー若い頃―投獄(とうごく)されているのですよ。 しかし勇気(ゆうき)のある方で、それでもそのような批判(ひはん)文章(ぶんしょう)をあらゆる外国語(がいこくご)で書き(つづ)けた。 そういう方です。

それでね、(さき)ほどのおせいさんとホセ リザールに(もど)るのですが、その当時(とうじ)、日本にはね、おせいさんがホセ リザールに()いにー日本語を(おし)えにーいく時に使(つか)った()(もの)人力車(じんりきしゃ)だったのです。 それでおせいさんに「どうしてあなたは()の人間が()(くるま)に乗って、そして平気(へいき)でいられるのか。 もう今度(こんど)、私に会いに来るときはそんな物に乗ってくるな」と言ったのですよ。 それでおせいさんはどうしたと思いますか、みなさん? どう思います? あの時代(じだい)の日本の女性(じょせい)ですから当然(とうぜん)やめたと思いますか? 

パケサー: (ある)いていった。

ヨユメ: 歩いていったと思いますか? とんでもない。 おせいは堂々(どうどう)とまた人力車に乗り続けました。 ホセ リザールは「あなたに(たの)んだではないか、どうしてそんな残酷(ざんこく)なことが出来(でき)るのか、人に引かせて自分は(らく)をして来る」。 そうするとおせいさんはホセに言ったのです、「あなたは平気(へいき)(うま)に乗るでしょう」そしたらホセは 「乗る。しかし、それは馬ではないか」 おせいは「しかし馬は人を乗せるために()まれてきたのではないですよ。人間(にんげん)がそのようにつかっているだけです」。 「しかし馬と人間は(ちが)う」というような話し合いが続いたのです。 それはホセ先生がおしえてくれたのです。 それでおせいさんは「私は(ちい)さな女です。 そんなに(おも)くはありません。 この車を引いている方は筋肉(きんにく)もあり、力も強くて荷車(にぐるま)を引く。 荷車を引いてお(かね)()るか、私を乗せてお金を取るかの(ちが)いです。 ()()がなくてお金がない方に私が乗せていただいてお金を()()げるのが何が悪いのでしょうか」。 その時にホセ リザールは(だま)って、わかったと。 そして(かれ)は堂々とまた翌日(よくじつ)人力車に乗ってきたおせいさんを自分はより(あい)したと言っております。 

そういった日本の女性との(おも)()(つよ)くホセ リザーロの(こころ)の中にはあるそうですよ、ミストヨ。 ミストヨにはそのような(はげ)しい(おも)いはいつくるのでしょうか

ミストヨ: many many times already

皆さん: (爆笑)

ヨユメ: そうですかね。 

今日はお(みちび)きならず、つまらない余談(よだん)ではありましたけど、たまには(かた)()らないこういうお話もよろしいんじゃないですか? 

何か質問(しつもん)は? 次回(じかい)からはまたきちんと質問させていただきます、前回(ぜんかい)のように。

 

パファ: 一つ()きたいのですが、ミストヨ、オロコイは我々(われわれ)49名と一緒(いっしょ)()んだのですか?

ヨユメ: 49名の中のメンバーではございませんでしたが、もちろん他のところで縁深(えんふか)何度(なんど)出会(であ)っています。

 

パケサー:一人(とお)(ところ)からいらっしゃってているLさんはどういう?

ヨユメ: それはまたの時にお話しましょう。 もちろん皆様とは何度も縁を持って出会(であ)っていらっしゃいます。 間違(まちが)いないことです。 どのような(えん)があるかということですか?

パケサー: まだお名前(なまえ)(いただ)いていないので。

ヨユメ: お名前を差し上げましょうか?そのほうが宜しいですか? 

アソウ: 差し上げてください。

ヨユメ: 何にしましょうか? お()ちください。 (うし)ろに(はね)(よう)なものがみえるのですよ。 蝶々(ちょうちょう)ではなくて。 何と言うのですかね、皆さんの言葉では。 ツツーラというのですが。 羽がある、蝶々ではなくて、羽のある、()ぶ。(とり)ではないのです。

パファ: トンボですか?

ヨユメ: ()(おお)きいのですか? 

パファ: はい。

ヨユメ: トンボというのですか。 ツツーラが見えました。 その方を見ていて最初(さいしょ)(おも)()かんだ、たぶんお(まも)りしている(れい)()精霊(せいれい)―がそれだというふうに()いております。 トンボというのですか? ()(とお)るような(はね)の、蝶々ではないのですよ。 

パケサ: (ほそ)い、細長(ほそなが)いからだの

ヨユメ: そうです、そうです。 英語(えいご)でなんと言うのですか?

皆さん: dragonfly

ヨユメ: それでよろしゅうございますか?

ツツーラ: はい。

パファ: ヨユメさん、今、ミストヨがフィリピンではdragonflyのことをツツベというそうです。

ヨユメ: あ、そうですか。 私どもの言葉(ことば)と、かの地のインディアンが使っていた言葉には共通性(きょうつうせい)があるのが結構(けっこう)あるそうでございますよ。 そうですか。 色々面白(いろいろおもしろ)いことがわかりましたね。 

パファ: それからミストヨがいつ素晴(すば)らしい女性を(さが)して下さるのかと聞いています。

ヨユメ: 私にそれをお(ねが)いするのですか? ホセ リザール先生にお願いして、おせいさんのような方を見つけてもらいなさい。 宜しゅうございますか。

 

L-さん: ツツーラということになりますね。

ヨユメ: 私がわかる言葉でね。  

それでは皆様、ごきげんよう。