ヨユメからの伝言(でんごん)    2004年4月16日

 

皆様、ごきげんよう。

 

今日は皆様(みなさま)お一人お一人に質問(しつもん)をして、(こた)えていただくというやり方でいきたいと思いますが、それでよろしいでしょうか?

皆さん: はい。

ヨユメ: 何時(いつ)(もう)しますように(むずか)しく(かんが)える必要(ひつよう)はないのですよ。 間違(まちが)っているのでは?これが(ただ)しいのか?(など)と考えずに思ったことをすぐお答えいただく。 

(ただ)、一つ申し上げたいことは「()るほど!」、「大変(たいへん)な事だ!」という問題(もんだい)(あま)りにも簡単(かんたん)に答えが出る問題があります。 余りにも簡単な問題は(だれ)からも(おな)じようなお答えが出ます。 しかし、わかりきった答えにこそ皆様が(まな)ばなければならない事が(ふく)まれております。

さて、今日はお一人お一人に質問を用意(ようい)させていただいていますが、何方(どなた)から(はじ)めましょうか?

 

アソウ: 私からお願いします。

ヨユメ: はい。

アソウにはお子さんがいませんが、適齢期(てきれいき)のお(じょう)さんがいるとします。 日々、お嬢さんにあなたは早く結婚(けっこん)をしたほうがいいよと言い(つづ)けていました。 ある日、またその会話(かいわ)になり、お嬢さんが「私は(おとこ)の人に興味(きょうみ)がない、でもある女性と結婚を考えています。 もし(みと)めてくれなければ家を出ようと思っています。」と言いました。 さて、あなたはどうしますか?

アソウ: (しあわ)せになるのなら。

ヨユメ: (みと)めると言うことですね。

アソウ: はい。

ヨユメ: 何方(どなた)かアソウの意見(いけん)反論(はんろん)される方はいらっしゃいますか?

トコロ: 私なら娘に結婚とはどういうものか?なぜ結婚をするのか? (せい)存続(そんぞく)のため、そして世の中のためになるというようなことを言って(さと)します。

ヨユメ: 成るほど。 他に意見はありますか?

()いようでしたら(つぎ)(まい)りましょう。

 

ツツーラ、 いいですか? 

ツツーラ: はい。

ヨユメ:  難しく考える必要は無いのですよ。 思いついたことを(おっしゃ)ればいいのですよ。

では問題です。 明日(あした)には()てしまわなければならない食べ物があります。 あなたはお(なか)がいっぱいです。 あなたはその食べ物をどうしますか?

ツツーラ: (いぬ)が食べられるものだったら犬にあげます。

ヨユメ: 犬が食べられないものだったらどうしますか?

ツツーラ: ()てるのでしょうね。

ヨユメ: 他に意見のある方はいらっしゃいますか?

ツツカノーラ: 捨てないでご近所(きんじょ)にもらってもらいます。

パケサー: (つち)(もど)します。

ツツーラ: 私はその食べ物が(すこ)しだと思って答えました。

ヨユメ: そうですね。 ()(かた)によって答えが(ちが)いましたね。同じ質問でも()()(かた)で答えも違ってくるのです。同じように受け取っていたら同じ答えが出るかもしれないのです。

日常(にちじょう)、人と意見の()(ちが)いがある時、そのことを皆様は考えられないのです。

私は質問を差し上げるときにわざと(くわ)しく申しませんでした。 どのくらいの(りょう)なのか申しませんでした。 自分の()(のこ)しのこれっぽっちだから人にもらっていただくことを考えなかった。 それを他の方は沢山(たくさん)(りょう)だと思われた。 答えが間違っているわけではないのです。 

日常こういうことは始終(しじゅう)あります。 このように()()(かた)で違ってくるのです。

 

パケサーに(たず)ねますね。

パケサーはオフィスで(はたら)いています。 何かあったとき−お見舞(みま)いとか−のためにお金を会社(かいしゃ)のどこかにおいています。 それは秘密(ひみつ)場所(ばしょ)(だれ)()りません。 ある朝、そのお金が無くなっていました。あなたはどうされますか?

パケサー: お金は会社(かいしゃ)の?

ヨユメ: いえ、あなたのです。

パケサー: さぁ、どうするか? 無いのならまた入れておきます。

ヨユメ: そのまま、(だれ)にも()わないで(だま)って。

パケサー: 誰も知らないのだから。

ヨユメ: 何もせずにそうしておくのですね。 

他にご意見はありますか?

パケサー: 金額(きんがく)にも()るのですが。

ヨユメ: どの位の金額か何方か仰ってみてください。

ツツカノーラ: 100ドル。

ヨユメ: 慶弔時(けいちょうじ)にはいくらぐらいなのでしょうか?

トコロ: 20ドル?

パケサー: 自分(じぶん)使(つか)ったかもしれないので。 最近忘(さいきんわす)れっぽいから。

皆さん: (笑い)

 

ヨユメ: では、次の質問です。 ツツカノーラ。

ツツカノーラ:はい。

ヨユメ: あなたは会社の同僚(どうりょう)というか誰かが会社のお金をごまかしているのを見つけました。 あなたはどうしますか?

ツツカノーラ: その人に言わないで上の人に言います。

アソウ: 上司(じょうし)に言います。

パファ: 私は本人に言います。

 

ヨユメ: それではパファに質問をさせて下さい。

あなたの友達(ともだち)税務署(ぜいむしょ)をうまくごまかして(とく)をしたと自慢(じまん)げに話しています。 それを聞いてあなたはどうされますか?

パファ: (かな)しく思って、行動(こうどう)は取りません。

 

ヨユメ: なるほど。

では、皆様へ質問です。

ツツカノーラへの質問は会社のお金でした。そしてパファには(くに)のお金―皆さんの税金(ぜいきん)―でしたので答えが変わりました。その違いはどこから来るのですか? どうして答えが違うのですか?

皆さん: (沈黙)

ヨユメ: 真理(しんり)物差(ものさ)しを使えば答えは変わらないところ、よーく考えてみると同じお金なのに裁定(さいてい)を下す時に違う物差しを使っているのではありませんか? 

会社のお金だったら上司(じょうし)に言うか、見て見ぬふりはしませんね。 ところが相手が税務署だと見て見ぬふりをする。

その人に対して悲しいとは思うが、なぜ会社のお金だったら行動を取られるのですか?

パファ: 会社の場合は本人に言いますが、税務署の場合はBureaucraticだから。

アソウ: 会社の場合はその人がFiredされます。そして税金(ぜいきん)の場合はjailに入れられてしまう。

ヨユメ: その人に対する(おも)いやり、刑務所(けいむしょ)(はい)っては()(どく)だからですか。

パファ: 税金の場合、証拠(しょうこ)だとかIRSに報告(ほうこく)だとかしますが会社の場合は()()(ばや)い。 

ヨユメ: 皆様がそうだと言うのではないのですが、会社の場合、知っていたのに何もしなかったと後でその責任(せきにん)()われ、責任が自分(じぶん)にかかってくる。 しかし税務署(ぜいむしょ)場合(ばあい)(なに)もしなくても(なに)(とが)められないと考える。 そういうところから税務署の場合は何もしないでおく。

日常(にちじょう)そういう(こと)色々(いろいろ)()こり慢性化(まんせいか)していきます。 (ちが)いがどこから来ているのかそれさえもわからい状態(じょうたい)です。

 

このように私が皆様お一人(ひとり)お一人に質問してお答えいただいているのはまるで(あそ)びの質問(しつもん)ゲームをしているようですが、これは皆様がお(みちび)きを受けられて学ばれたことの(そう)ざらいなのですよ。 お導きの総ざらいを一番(いちばん)やらなければならない人が「そんなことよりもっとヨユメから奇抜(きばつ)な話を聞きたい」と思っている。 そういうお仲間(なかま)がいらっしゃるのは残念(ざんねん)です。

(なに)(まな)ばれたかではなく、(まな)んでどう生きていくかが大事(だいじ)なのです。

 

これからは皆様が日常(にちじょう)実際(じっさい)に出くわす、または出くわさないかもしれないことで「このような場合はどうするのだろうと?」と思うことを用意(ようい)していただきたいと思います。 それを皆さんで討論(とうろん)し合っていただきたい。 

トコロ、何か次回(じかい)までに皆さんに考えておいていただきたい事がありますか?

トコロ: すごく大きなことですが、(せん)だって日本人(にほんじん)3人がイラクで人質(ひとじち)に取られ、イラクにいる自衛隊(じえいたい)撤退(てったい)しなければその人質たちの命が保障(ほしょう)されないという事件(じけん)()きました。 あなたが自衛隊を派遣(はけん)した小泉首相(こいずみしゅしょう)だったらどうしますか?

ヨユメ: はい。では次回それをシャマナも(まじ)えて話し合われてください。 そして討論(とうろん)()わった後に瞑想(めいそう)に入っていただきお導きさせていただきたいと思います。

何方(どなた)(ほか)に何かありますか?

 

パファ: (うそ)はどこまでついていいのか?

ヨユメ: 質問ゲームにはあわないですね。

パファ: では言い方を変えて。 ある人の身内(みうち)の人が()くなりかけています。 その人を(はげ)ます(ため)に本当のことを言うのがいいのか?

 

ヨユメ: わかりました。 では次回(じかい)はこの二つに(しぼ)って話し合いましょう。

シャマナが(つか)れてきていますので本当(ほんとう)はお(みちび)きをしたいところですが次回(じかい)にいたしましょう。

 

それでは皆様ごきげんよう。