霊子線

われわれ人間は、赤ちゃんとして生まれてくる前には、胎内にいて、へその緒でつながっていることは、誰でも知っています。そして生まれるときにへその緒が切れるわけですが、彼の次元から見ると、これと同じことが、逆の現象として現れるといいます。 われわれが、この物質世界に生まれると同時にへその緒が切れると、目には見えないですが、「霊子線」というものが、霊界(潜在意識の宇宙)とつながって、われわれに生命エネルギー(宇宙エネルギー)を送りつづけることになります。別章で説明されているように、霊的真理に則った行動(世のため、人のためになると信じて為す愛の行動)を重ねて、波動を高めれば高めるほど、この「霊子線」は太くなり、より大きな生命エネルギーを得やすくなるようです。 そして、人間が死んだときにこの霊子線は切れて、(ちょうど物質世界ではへその緒が切れるように)彼の次元から見れば、潜在意識の宇宙に生還するということになるそうです。 波動が高い人のことを別な言い方をすれば「霊格が高い」とも言う。(厳密には波動は常に変動しているので、波動が高いときが多い、と言うべきか。) しかし、霊格が高いということは、必ずしも物質世界での裕福であることや、知名度が高いこと、地位が高いこととは関係しません。もちろん、それらが霊格の高さと一致している人もいますが、本当に霊格の高い人というのは、たとえ自分が貧しい状態にあっても、困っている人に施しをしたり、たとえ自分が困難な状況に遭わされても、許してその人の平安を願う人のことを指すのです。 …

4つの心の働き

別章で、「身・心・霊」の違いについて採り挙げ、使命を果たす道具をコントロールするものが「心」と説明をしましたが、心の領域は4つあるそうです。それは、「本能」「感情」「知性」「理性」です。 「本能」とは、人間が生きていく上で、身を守るため、または生存して行くために初めから備わっている動物的な命令機能と定義できるでしょう。 「感情」は、喜怒哀楽に代表される、怒り・悲しみ・楽しみ・喜びの他、愛情、満足、寂しさ、苦しさ、など細かく挙げれば切りがありませんが、起こった事象に反応して自動的にこみ上げてくる報告機能と定義できるでしょう。 「知性」とは、人間が生まれてから学習により知り得る後天的な判断機能と定義できるでしょう。 「理性」は、本能・感情・知性により、肉体を通じて実際の行動に移す際に、その行動が霊的真理に則っているかどうかを問いただす審査機能と定義できるでしょう。 …

使命とは

もしわれわれの魂が、偉大なるもともとの魂(エネルギー)から分かれて、それぞれに使命を与えられ、物質世界と精神世界での転生を繰り返しながら進化向上するように定められているとすれば、なぜ人間として地球に生まれてきているほとんどの人がその「使命とは何か」がわからないのでしょうか。 その疑問を考察する前に、まず「使命がある」と気づいている人は意外に少ないようです。 「私は一体何のために生まれてきたのかわからない」 使命があることに気がつかないと、人生の目標設定ができずに、ついその場しのぎの一時的な快楽を求めて生きてしまいがちです。 使命とは、人生におけるそのときそのときのゴールであり、目的設定です。しかも本当は、今生に生まれる前に、ちゃんと自分で設定してきているものらしいのです。そして、使命に関わるイベント(事象)が起こるときには、必ず自分に選択の余地が与えられており、そのときの選択により、その後の人生が変わってくるとのことです。 …

瞑想状態

瞑想することは、彼の次元(潜在意識の宇宙)と交信するために不可欠であり、充実した人生を送るための基本中の基本であるといえます。 心が澄みきって、落ち着いた状態のとき、時間が止まって見えることがあります。または、目に見えないものを感じ取ることができることがあります。これは「心眼」と呼ばれるますが、武道を極めたり、起きているときでも心を落ち着かせ、瞑想状態に入ることができる場合にできる技です。 いずれにしても、ものごとを考えるときは瞑想状態で考えることが大切です。 何かを考える際に、「壁にぶつかって、どうしても先に進まない」、または「考えれば考えるほどわからなくなってくる」、というような場合は、たいてい左脳(顕在意識)を使って考えていると思ってよいです。 論理的思考のできる左脳を使って、うまく受動的な右脳をガイドしていくことは大切なことですが、左脳だけで考えると、間違った方向に進む可能性が非常に高くなります。 …

身・心・霊

「からだ」「こころ」「たましい」の違いについて、皆さんはどのような見解をお持ちでしょうか。 この時点ですでに、「人間は心と身体からできていて、魂など存在しない」と考えている人にとっては、「魂」という言葉自体が、まったく考慮の対象にならないでしょう。 「魂」の存在は、まだ科学的には証明されていないからです。そのような方には、本書での話はとりあえずの「仮説」とし、その「仮説」を聞いた上で本当だと思うか、嘘だと思うか、解釈は自由です。 「こころ」「からだ」「たましい」の違い。 まず一般的な答えとしては、「心と身は物質世界にあり、魂はあの世にある」という位置付けです。 …

物質欲と霊的向上

一体いくらくらいのお金があれば、あなたは「自分はお金持ちである」と思うようになるのでしょうか。百万円でよいという人もいれば、1億円、100億円という人もいるでしょう。 しかし、実際にその金額を所持しなければお金持ちになった気がしない人は、実はその金額を所持することができたときには、もっと多額のお金を欲しいと思うようになるものです。 同じことが年齢にも言えます。あなたは一体何歳まで生きられたらよいと考えているでしょうか。70歳でよいという人もいるでしょうし、平均寿命まで、あるいは世界長寿記録をつくるまで、という人もいるかもしれません。 こうした物質的な欲には際限がないです。 それは、「物質世界での存在」には永遠に存続するものがないからです。そして、永遠に存続しないものに対して、所有欲や執着を示すことは、それらが存在している間はよいのですが、なくなってしまったときには、そこに投じていたエネルギーも消えてしまうのです。 …

聖書や経典よりも優れたお手本

これは彼の次元から得たメッセージではありませんが、世の中一般に浸透している宗教は、もともとの教えは同じ真理を説いていたと思われます。それが、時代を経るに従って、解釈の方法が異なり、アプローチの方法が異なっったのではないでしょうか。そしてひいては「われわれの拝む神だけが正しい」いや「キリストの方が上だ、キリストのみを信じなさい」などと自分の宗派以外の信仰を否定するようになっています。このため、宗派の異なる国家間で争いが起きてみたり、人間個人の間でも摩擦が生じたりしているのは、周知の事実です。 宗教は、霊的真理の追究をする上で、その教えを説いていくものであるはずです。だから、最終に到達しようとする目的は同じであり、ただアプローチの方法が異なるだけなのです。山登りで言えば、頂上は同じでも、そこに到達するルートはいくつかあります。その方法は、自分に合ったものを選べばよいのであり、人に押し付ける必要はありません。 話が逸れてしまいましたが、宗教にあるバイブル・経典といったものは、霊的真理を追究するにはどれもよい参考書になるものです。しかし、これらよりもっと優れた参考書があるといいます。それは一体何でしょうか。 聖書や経典は、物質世界に生きるわれわれ人間がわかりやすく解釈し、説明しているものです。そのため、理解の程度に限界があり、誤解を生じやすいことも事実のようです。 メッセージによると、聖書や経典よりも優れた参考書、それは「森羅万象」とのことです。 …

道徳・罪・親切

われわれの次元での理解と彼の次元での理解には、かなり大きなズレがあるようです。 一般にわれわれが考えている「道徳」とは、何でしょうか。 人に対する思いやり?一般の人が正しいと考えていること? 意見はさまざまあるでしょう。 「道徳」とは、徳の道と書きます。徳の道を行く、つまり「自分が今まで経験して悟った一番よいと思われる方法や考え方を、忠実に守って生きていくための目標設定」というのが彼の次元での道徳の理解なのだそうです。ということは、道徳の定義は人によって異なるということになります。 …

物質世界と精神世界のしくみ

「生まれ変わり」などというと、信じない人の方が多いようです。科学的に立証されていませんし、今のところ証明の仕様がないのです。また、いくら証拠となるものがでてきたとしても、本人が実際に体験しない限り、人間というものは信用しようとしません。人から聞いた話ではダメなのです。 ですから、この場で次元のしくみを紹介しているからといって、そっくりそのまま信じるには無理があるでしょう。ただ、このように考えた方が都合がよく、つじつまが合っていると感じることがあれば、受け入れられる人も出てくるはずです。 その前提で話を進めますと、単刀直入な言い方では、「われわれは彼の次元(精神世界)から使命を授かって、この次元(物質世界)に生まれてきている」ということらしいです。 そのときの記憶は消されているので、当然覚えているはずはありません。なぜ記憶が消されるかというと、わかって生まれてきていたら、何の学びもないからです。しかも、生まれる前にわれわれは、あらかじめ「今回は○○を学ぶためにこういう人生設定で生まれよう」と決めてきているそうです。 そうなると当然、産みの親も自分で選んできていることになります。「何で私はこのような境遇に生まれたのだろう」と不満を漏らしている人もいますが、それは心得違いということになります。 …

トップに戻る