国語辞典で「勇気」の意味を引くと、「物事を恐れない気力」と書いてあります。
3次元的(物質世界での)解釈ではそうでしょう。
しかし、この意味では、応用の仕方次第では「無謀」につながることもありえるかもしれません。
本当の勇気とは、悪者と勇ましく戦うことでもなければ、人の間違いを声高に主張することでもありません。
彼の次元の解釈を見てみましょう。
「勇気というのは、自分の弱さ、不足しているところや間違いから目をそむけずに立ち向かって、自らを戒めて向上のための努力をすること、それから、他人の優れているところを見つけようとする努力をすることをいうのです。」
つまり、謙虚であることが勇気の基本要因のようです。
人間誰しも、自分が可愛いものです。他人よりも知識がある、他人よりも優れているというところを見せようとして、つい過剰に自慢したり、言い訳や自己防衛して自分を正当化しようとしたり、また自分の主張を他人に押し付けようとしたりするのは、珍しいことではないでしょう。
自分の非を認め、どのような身分の違いがあっても相手の意見を尊重し、自分の主張に執着することなく、正しい方向に導いて行くことは、簡単なようですが、とても勇気のいることなのです。
例えば、自分の肉親が殺されたとか、財産を盗まれたとか、自国の都市を破壊されたというイベントに対して、感情にまかせてあだ討ちや報復攻撃をすることはたやすいです。しかし、本当に勇気のあることというのは、そのイベントが起きる原因となった理由を直視し、反省に基づいて相手を許し、思いやりをもって相手の成長を願うことかもしれません。
なかなかできないことですが、何事にも勇気を持って臨んでいきたいです。