この世界の法則の一つに、「偶然で起きることは何もない」というのがあります。
これを因果(カルマ)の法則とも呼んでいます。わかりやすく言えば、草木は絶えず成長しますが、ヒマワリの種を植えてアサガオの花が咲くことはないということです。ヒマワリの種を植えればヒマワリの花が咲き、アサガオの種を植えればアサガオの花が咲きます。
それと同様に、悪い種を植えれば、悪い花が咲き、よい種を植えれば、よい花が咲きます。
現在起きているイベントは、すべて過去に考えたこと、行ったことに起因しているのです。
よく「神様にお願いすれば、よいことが起こる」とだけ信じている人がいるが、それは正確でありません。
心身ともにリラックスした状態(瞑想状態)で祈るとき、同じ考えを繰り返し持ち続けているような場合、その想念は潜在意識の宇宙という膨大な記憶の宝庫(アカシックレコード)に届き、それがやがて物質世界に実現される構造をとります。
その際、潜在意識の宇宙は「その想念はよい」とか、「悪いからやめておけ」といった判断をしてくれないのです。
つまり、想念を送るすべての選択と責任はわれわれにあるということになります。
例えば、あなたがお金を必要としているとします。そこで、
①「私はお金が欲しい」
②「私は十分なお金を得ようとしている」
の違いを考えてみましょう。
①は、「自分には今十分なお金を持っていない」と言っているに等しいです。潜在意識はまさしくその状態を忠実に提供してくれることになります。
それに対して②は、現在進行形なので、本音として嘘にはなりません。そして、更にお金を人に与えている場面を想像することができれば、潜在意識は、「お金を人にあげられるほど持っている状態」を忠実に実現してくれます。
すでに「自分で持っているもの」を与えるわけであるから、これは実行可能なのです。
またこのとき、裕福でない人が「私はお金持ちだ」と言ってしまえば嘘になるので、マーフィーの法則によれば、「実はそうではない」という心の本音の方が潜在意識に到達してしまい、逆のことが起きることになます。
自分に内在する「お金持ちになる要素」があることを認めるためには、「自分はお金持ちになれる人間であり、なろうとしている」と信じることです。
これが、潜在意識に到達すると、蒔いた種から芽がでて花が咲き、実がなるように、この物質世界にも形となって表れるのです。
これらのことを踏まえれば、結論としては、現在の状況はありのままに受け入れ、これから起こる未来のイベントに対しては、願望をすでに実現された想念として、常に潜在意識の宇宙に送り続けることで実現可能となるのです。