人類の未来のために

最後に、決定的なことをお話しなければならない。

悲しくて、非常にショッキングな内容であるが、大切なことなので、お読みいただきたい。

「人類の淘汰が始まっているかもしれません。」

哀しげにその霊は語った。

「11,000年ごとに繰り返される、人類淘汰のことです。あなたがたが『アトランティス』とか『ムー大陸』と呼ばれているものに代表される前の文明は、現在の文明を凌ぐものでした。しかし、ほぼ全滅に近い形で滅びてしまったのです。」

ここで既に、以前地球に文化があったという事実に驚かれる方も多いと思うが、ここではそれが問題ではない。

なぜ滅んだのか。この理由に、実は人類淘汰の原因を説明する鍵がある。

「地球がこれ以上人類を支えられなくなった時、淘汰が起こるのです。」

つまり、大気汚染や環境破壊に伴って見られる温暖化現象、エルニーニョ現象など、人類が自らの利益のために地球の資源を使い、自然の生態系を壊すまで盲目的に行ってきたことが、地球にとっては再生できなくなるほどの壊滅的なダメージだったわけである。そして、この地球を維持するために、これ以上人類による自然破壊が取り返しのつかないくらいのダメージを地球に与える前に、淘汰が決定されるというのである。

地球は今、瀕死の状態にある。世界の現在の人口は、本来地球が支えられる数の2倍以上にもなってしまった。

「健康」や「不老長寿」も結構であるが、自然な死というものに逆らった長寿欲を持ったり、貧しさから逃れるために子供を増やす国に正しい援助(子供を増やすことのみを助長するような援助ではない)を怠たった結果、60億という定員オーバーの状態を作ってしまったのである。

さらに、人間が呼吸するための酸素を提供してくれている森林を伐採するという愚行は、ご大霊の分け御霊をもらっている人間の行為とは信じがたい。

日本の大企業などがこぞって、シベリア、それから熱帯雨林の森林の木を、商用利用の目的で大々的に伐採したという。

その他の例では、山の切り崩し。関西国際空港を建設するため、大量の土砂を山から切り崩して埋め立てに使った事実を知っている方は多いであろう。

しかし、それが大阪近辺で起きた阪神大震災の原因の主因であったことを知る人はほとんどいないかもしれない。というのも、その調査結果をまとめたレポートは、省庁によって隠蔽されてしまったからだ。

このような事実から見ても、淘汰はもう始まっていると考えるべきかもしれない。

近年緊迫かつ悪化している世界の情勢および経済状況は、その一環であると思われる。「一環である」というのは、淘汰はどのように起こるかは分からないからである。それは、戦争、それとも自然災害や食糧難であるかもしれない。

また、淘汰が決定される要因としては、人間のもつ物質欲や悪い想念が大きくなり、「サタン」と呼ばれる大きなエネルギーが支配し始めることも挙げられるようだ。

現在の情勢は、これに近い。

サタンに支配されるようになると、人類はお互いを兵器などを使用して滅ぼし合う。しかし、サタンに支配された(自分の利益しか考えないようになって神の光が届かなくなった状態の)人間は、最後まで自分の首を締めていることに気が付かない。

巻き添えを食うのは、一般市民である。

この淘汰を防ぐためには、一人でも多くの人が、波動(魂の光の強さ)と霊格(徳)を高め、よい想念を潜在意識の宇宙に送りつづけることが必要となる。

波動と霊格を高めなければならない理由は、もう一つある。

この物質世界(素粒子で構成される宇宙)での淘汰もさることながら、霊界(潜在意識の宇宙)においても同様のことが起こるというのだ。

通常であれば、人間が死ねばその魂は霊界に戻り、また転生してくる(生まれ変わる)のであるが、人類の淘汰が起きたときには、波動が高まっていない霊は、実在界(霊界)に戻れず、QUARK(素粒子の単位)にされてしまうそうである。そうなると、鉱物レベルから再スタートし、人間レベルの霊として転生するためには、気の遠くなるような年月が必要になるという。

一方、「地球の次元上昇」というものが、近々起こるようだ。というより、もうすでに始まっているというべきだろう。

具体的には、地球の地軸が変動し、地球を取り巻く素粒子の密度が変化するという。それに伴って起こる一連の現象が「地球の次元上昇」ということになる。
地球も多くの生命体を支える大きな役割をもったご大霊の分け御霊の一つであり、われわれと同じように進化向上を遂げているのだ。
すでに、岩石などの鉱物は、この次元上昇を感じ取って、自身もそれに合わせて変化しつつあるという。

地球に次元上昇が起きると、3次元(素粒子で構成される世界)でしか生きられない生命体は、存続が不可能になるそうである。
この次元上昇が起こる前に、一人でも多くの方々が波動を上げて、調和の輪の中で生き残れるようにしなければならない。

地球環境の問題に話を戻すと、メッセージでは次のように説明している。

「まず宇宙がつくられ、地球がつくられ、そして最初につくられたのは植物です。その次に動物をつくられ、必要な生態系の準備が整ってから最後につくられたのが人間なのです。」

この観点からは、われわれ人間は自然とともに生きるべき共存者の一部であることを学ぶことができる。

メッセージによると、人間は本来これらの生態系を管理するためにつくられたということだ。それが実際はどうであろう。人間は自我のためにしたい放題。身勝手な建設、自然破壊。利便と利益を追求するあまり、本来の意識を完全に忘れてしまっていたようだ。

前回の文明では、今より優れた科学が発達していたという。ことに遺伝子工学が進んでいて、ご大霊が作られた創造物の意図に反したものをつくりだしてしまった。本当に、獣とも人間ともわからないような生物は実際いたそうである。

ミノタウロスなどの神話上の生物が存在した。これは、驚くべき事実であるが、本来の意図に反する(自然に逆らう)行為である。現在も遺伝子組み替えなどの研究は盛んであるが、本来あるべき創造物の構造を変えてしまうような捏造は、滅ぼされても仕方のない行為であると言えよう。

11,000年前の教訓に学ぶべきである。そして、一人でも多くの人にこのことを知っていただきたい。

われわれのグループの活動は、皆さんの啓発(正しい真理の勉強に役立てていただくこと)に注がれている。一人でも多くの方が少しでも真理を悟って実践していただければ、本文の意図は満たされる。 本文が少しでも皆さんの精進のお役に立つよう、心よりお祈り申し上げたい。

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