瞑想することは、彼の次元(潜在意識の宇宙)と交信するために不可欠であり、充実した人生を送るための基本中の基本であるといえます。
心が澄みきって、落ち着いた状態のとき、時間が止まって見えることがあります。または、目に見えないものを感じ取ることができることがあります。これは「心眼」と呼ばれるますが、武道を極めたり、起きているときでも心を落ち着かせ、瞑想状態に入ることができる場合にできる技です。
いずれにしても、ものごとを考えるときは瞑想状態で考えることが大切です。
何かを考える際に、「壁にぶつかって、どうしても先に進まない」、または「考えれば考えるほどわからなくなってくる」、というような場合は、たいてい左脳(顕在意識)を使って考えていると思ってよいです。
論理的思考のできる左脳を使って、うまく受動的な右脳をガイドしていくことは大切なことですが、左脳だけで考えると、間違った方向に進む可能性が非常に高くなります。
それは、左脳が人間が今生で経験してきた知識をもとにしてしか思考できないからです。それとは逆に、右脳は極めて受動的ですが、潜在意識の宇宙という膨大な記憶の宝庫から、「直感」または「圧倒的な印象」という形で、感覚的に情報を得ることができるのです。
しかしながら、ほとんどの現代に生きる人間は、左脳による論理的思考に頼って生きています。
われわれ人間の肉体がいる世界は、便宜上の言い方で、3次元世界ということは、皆さんもお分かりでしょう。しかし、「自分」という実態は、「身・心・霊」とあるように、決して3次元世界に肉体だけを持って存在するものではありません。
「心」は、目に見えない、これも便宜上の言い方で4次元世界に存在しています。しかも、この肉体のある3次元世界に隣り合わせで。
「心」と「身」は、五感などを通して密接に関わりあっています。
想ったこと、つまり「想念」が3次元世界に現実として起こると、われわれはそれを「事実」として認識できますが、「想っている」だけでは本人以外は普通わかりません。
しかし、4次元世界では、たとえ3次元世界に作用しなかった「想念」も、現実として残るといいます。そして、よい想念を持ちつづければ、守護霊様やその他のよい波動を持った魂の力を借りて、われわれの現実(3次元世界)でもよいことが起こるというしくみになっているそうです。
瞑想は、この4次元世界との交信を深めるためのものです。
科学的に証明できない世界であるため、本書で書いている内容は、「何となく」しかわからないはずです。それは、こうした精神論が、左脳で分析的理解や論理的思考をしようとしてもできないからです。だから、何となく正しいと感じればよいようです。
瞑想をして、潜在意識をうまく働かせて、左脳とのバランスをとりながら正しい方向の考えに導いていくことが、何事においても成功の秘訣となりそうです。